いよいよフェズの街に着き、旅も終わりに近付いてきた。 モロッコの街はカサブランカ(白い家の意)をはじめ、 街に色の名前が付いている。マラケシュは赤い街という意味。 実際、街によって建物の色が驚くほど違っている。 フェズはくすんだ黄色い街。とてもとても大きな黄色い街だった。 ちなみにラバトはレモンイエローの街。 他にバラの街エルカーラマグーナや、風の街ミデルトを訪れた。 |
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12月27日 フェズのメディナのスークにて。 フェズの街で、一番古い市街地、フェズ・エル・バリを主に観光した。 新市街はフランスの都会の街角を思わせるつくりで、旧市街とは 全くの別世界。 |
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この人はフェズの公式ガイドさん。 インテリっぽかった。手にしている銅の大鍋は 特別な集まりのとき鍋屋から借りて大人数の食事を作る使うのだそうで。 |
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モロッコのミントティは、乾燥ミントと生のミントとの 半々でつくる。日本で手に入るミントよりも、やさしい 香りがする。 |
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皮の染色所ダッバーギーンを訪問。 ものすごい匂いがするので、ミントの葉をもんで 鼻にかざして悪臭をブロック! |
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屋根の上に皮がいっぱい干してあって、これぞフェズの風景という感じ。 |
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ニワトリは生きたまま売られていて、目の前でさばいてくれる。 こんなかわいい少年がなんてことを・・・ |
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街のパン屋。街の人はパンの種を持っていって、ここで 焼いてもらう。モロッコのパンはものすごく美味しいよ。 |
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コーランを教える塾の前で。中から、コーランの練習をする 子供たちの声が聞こえてくるゾ。 ちなみに、街のモスクには、モスリムしか入れない。 私たち観光客は外から覗くだけで、ちょっと残念。 |
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ふと気が付くと道端で礼拝が始まる。 メッカの方向を向いて立ったり座ったり。 朝はコーランの調べ(アザーンというんだよ)で目覚め、 ああここはイスラムの国なのだと、無宗教の私は とても貴いものに触れた気がして胸にジンとくる。 |
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フェズは今まで訪れた街で一番複雑で、狡猾で、 疲れる街だった。 ベルベル人やアラブ人、黒人、そしてユダヤ人が沢山いる。 砂漠の人たちに比べ目つきが鋭いし、そのうえ道幅が狭く 大変な人ゴミなので、余計な荷物を持っているとうまく歩けない。 私たちが歩いていると、「コンイチワ、シノワ(中国人)」と皆が 声をかけてくる。私は「ノン!ジャポネ。ア・サラーム(バイバイ)」 と言葉を返す。日本では外国人にこんなにフレンドリーではないナと 感心してしまう。 恒例のモグリのガイドはマラケシュのときより数段しつこい。 機関銃のように喋りまくって頭にくる少年がいたが、なんとか 振りほどいてほっと一息。 まもなく、もっと小さな少年(10歳位?)がガイドを申し出て ついてきた。やれやれと思いながら歩いていると、例のしつこい少年 に再会。しまったーまた追い掛け回されるのか知らん。 ところが、今度は付いてこないで、すれ違いざまに一言、 「その子は僕の弟だからガイドさせてやってねー」。 ひゃー、兄弟だったのか。 坂道と人ゴミとガイドのミツドモエ攻撃でとことん疲れたけれど、 すごく印象的で不思議な街、フェズ。 |
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フェズのタイル工場にて。 モロッコのモザイクタイルは溜め息が出るほど美しい。 釉薬をかけて焼き上げたタイルを削り出して複雑なパターンの モザイクタイルにする。さまざまな形のモザイクタイルを 組み合わせて、あの美しいアラビック文様が出来上がるのだ。 こんな素晴らしい工芸品に覆われた建物は、 人件費の高い日本では望むべくもない。 壷などは筆で絵付けされた物が多く、特にオランダはデルフトの 陶器を思い起こさせるブルーの陶器は、別名フェズ・ブルーといって 有名なのだそう。 |
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バブ・ブー・ジュルード門はメディナを代表する美しい門。 王宮の門は強烈な陽射しの下でギンギンに輝く門。 |